咲-Saki- 第107局[開始] 本内成香ちゃんについてなど

つい先日青空文庫で公開されたからという訳でもないのですが、宮守の元ネタになっているといわれる遠野物語を読み終えました。

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

simoponさんの記事などで既にある程度は知っていたとはいえやはり一度は読んでおかないと、とは思っていたんですが読み終えるのにかなり時間がかかってしまいました…。今年は宮守についてもうちょっとちゃんと考えてみたいと思ってるので、他にも何冊か柳田国男佐々木喜善の本などを読んでみる予定。可能性は低いと思うけど、宮守についての新たな発見があればいいなぁ。宮守について(特に塞さんに関して)はいずれちゃんとした記事を書きたいと思ってます。

タイトルに[開始]とある通り遂に準決勝が始まる訳ですが、2回戦との最大の違いが実況・解説のりさみさコンビの存在ですよね。特に野依プロの解説は臨海や有珠山を読み解くヒントとなる訳ですからね、期待したいです。…既に汗をかいている口下手な野依プロにどこまでそれを期待していいものなのかとは思うんですが。そういえば2回戦にどうして実況・解説が登場しなかったのだろうと思ってたんですが、トシさんが解説役として有能過ぎたからなんじゃないかとふと思いました。

有珠山の先鋒の名前が遂に判明しましたね。と、いう訳で恒例の名字名前考察ターイム!…とは言っても、もう他のサイトさんでも考察している方もいるし、某所なんかはネタバレ直後とかに大体このあたりの内容はレスされてるんで今更ではあるんですけどね〜。
そういえば今までどこのサイトを参考にしているかちゃんと言ってこなかった気がするんですが、こことかこことかここなんかを参考にしてます。まぁ名字の由来で調べる有名どころですね。

まず、名字の本内について。由来はこういった訳だそうです。まんま、本内村から付けられてるんですね。後、関係はないと思いますが『「内」は屋敷内の内側や自分のものという意味』、これについては辻垣内さんの「内」も同じ意味みたいですね。
北海道によく見られる名字で全国の大体3〜40%の割合。とはいえ、全国に数百人ほどのかなり珍しい名字といえるでしょうね。

名前の成香については、全く同じ名前の地名が有珠山付近にあるのでそれが有力ですかね。将棋の成香という意見も面白いとは思いますが、今の所それを裏付ける描写はないので却下。


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こう見ると本内成香ちゃんは名字、名前の両方が北海道を連想させますね。名字がその県に多い…というのは全国編のキャラでは大体において当てはまる傾向ですが、名前もというパターンは珍しいですね。パッと思いつくのだと同じ先鋒のシロぐらいかな?とりあえず今わかる所はこれぐらいです。

1/7 追記

とおりすがりさんのコメントが素晴らしかったのでそのまま引用させていただきます。

本内家について調べた限りを補足します。


 本内家は源義家を祖先に持ち、おそらく室町時代から岩代国信夫郡本内村(現・福島県福島市本内)の本内館(遺構はほとんど残っておらず土塁だけが名残をとどめている)に根拠をおく小領主でしたが、慶長五年(1600)に松川の戦いで伊達政宗によって攻め立てられ政宗の支配地を逃げ延びた末、伊達家の家臣となりました。それ以降明治維新まで伊達家に仕えたようです。
 『仙台府諸士版籍』によるといくつか本内姓の人物がいるようで「本内唯五郎」「本内東馬」など数名ほどの記載が確認されています。現在の本内家の本家筋は福島県仙台市に在住されてるようですが、おそらくその支流などが北海道に移住したものと考えられます。先ほど、通りすがりの元道民さんがおっしゃったように北海道には明治以降秩禄や領地を失った没落士族が家族単位から主従単位(映画「北の零年」のモデルとなった旧淡路国洲本城主稲田家主従が特に有名)で移住し、病害虫や寒気、積雪などの悪天候から時にはヒグマの抵抗に苦しみながら新天地に地歩を固めていきました。戊辰戦争に敗北し大きく禄高を減らされた伊達藩などは亘理藩といった支藩や片倉家といった重臣も総動員して北海道の石狩や室蘭、岩見沢などへ移住しました。おそらくそのなかに成香ちゃんの祖先などもいらっしゃったのでしょう。

 さてこれからも咲が楽しみです。

参考文献
「本内館」(http://joukan.sakura.ne.jp/joukan/hukushima/motouchi/motouchi.html
レファレンス共同データベース(http://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000074929
「仙台府諸士版籍」(『仙台叢書 第6巻』 宝文堂, 1971.12)
北海道伊達市伊達政宗の関係」(http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1019709640
木口勝弘「伊達政宗家臣本内氏の行方-仙台市の本内氏-」(『磐城民俗』第三一号,1998.11)



最初に成香ちゃんが振り込んでしまったものの、淡々と対応する2校と焦る漫ちゃんという構図は全く2回戦と同じ立ち上がりになりましたね。相変わらず一人蚊帳の外な漫ちゃんはちょっとかわいそうですが、彼女の見せ場は後半にあるはずなのでそっちに期待しましょう。3度目の正直、きっとやってくれるはず…!ところで「逃げたんだな」という言葉が独り歩きして一時期は全ツッパとかいわれていたガイトさんですが、この打ち筋は全くそんな事はないみたいですね。この辺りは1期の牌譜から既に予想されていた方がいますので、そちらも参考にどうぞ。この後、優希がまた和了って2回戦のリベンジなるか…!という所で今回は終わった訳ですが、う〜ん、この次回でやらかしそうな雰囲気。先鋒は決勝が相当厳しそうなのでなんとか優希には準決勝は活躍してほしいところですが。とりあえず次回も掲載との事でそれが一番の朗報ですね。