東北舞台探訪記 その3 遠野編

その1はこちら、その2はこちらです。

今回は、宮守女子の各キャラクターの元ネタとなっている『遠野物語』の舞台の遠野を実際に訪れて、宮守と関係ありそうな場所を紹介しよう…というものですが、直接的に咲-Saki-でこれらが描かれた事はないので舞台探訪というのはなんか違う気もしますね…(汗)これだけ見てもあまり面白いものでもないですし、まぁ、遠野自体に興味がある方だけでもお読みいただければ幸いです。



小烏瀬川から白望山の方角へ向けてパチリ。「小烏瀬川」と「小瀬川」、それにシロの名前の由来となった白望山と凄く意味深ですね〜。その1で紹介したように、小瀬川という名字自体は花巻市にかつてあった小瀬川村が由来らしいですが、小瀬川白望という名前の組み合わせ自体は、ここから立先生が思いついたのかもしれませんね。

白望山に登ってみてマヨヒガに辿り着けたりしないかドキドキしてみたい気持ちもあったんですが、思った以上に白望山は遠いし登山道が整備されてるような山じゃないので、近くまで行ってみただけで満足する事に。

白望山を登れ : 不思議空間「遠野」 -「遠野物語」をwebせよ!-
長者森~白見山

実際に白望山を登られた方のブログを参考までに。


案内看板にも書かれているように、小烏瀬川にはカッパにまつわる伝承が多いらしいです。そして、遠野で最も有名なカッパにまつわる場所といえば


常堅寺うらにあるカッパ淵です。釣り竿から吊るされてるのはきゅうりです。以前、胡桃ちゃんに関する考察の際に紹介しましたが、遠野においてはカッパとザシキワラシは同じものであると考えられていたようですね。悪さをしていたカッパが捕まって、命を助けてもらう代わりにその家のザシキワラシとなった…というようなお話もあるんですよ。

カッパの像は雌なんですね。この神様、乳の神さまらしいです。

玄ちゃんなら毎日拝んじゃうかも?ちなみに、乳神さまは宮守にもあって、こちらは『遠野物語拾遺』に登場します。
遠野物語拾遺13(乳神様) : 不思議空間「遠野」 −「遠野物語」をwebせよ!−



愛宕神社が東北に数多くあるという事は以前もお話しましたが、遠野にも愛宕神社は2か所あるそうです。こちらは縁結びの神様として知られる卯子酉様のすぐ近くにある愛宕神社です。
ここが咲-Saki-と関係あるかも?と思わせるのは愛宕という名前もそうなんですが、ここがかつての遠野城下町の境界にあって外から悪いものが入ってくるのを守る塞の神の役割を果たしていたから。

以前の考察でも書きましたが、元ネタ的には同じ性質を持っている2人なんですね。絹ちゃんも塞さんのモノクルをつければ、相手を塞ぐことが出来るかも?


姉帯さんの元ネタとして考えられているのが山女。山女も姉帯さんと同じくとても長い髪に見上げるような長身、人とは違う目の色といった特徴を持っています。『遠野物語』では数多くの山女に関するお話があるんですが、そんな山女の供養塔と呼ばれるものがあります。

実はこの供養塔で祀られてる山女の名前は「トヨ」と言うそうです。この為、以前からこの山女が姉帯さんの名前の由来となったのではないかと言われてるんですよね。つまり、ここを訪れたという事は姉帯さんのご先祖詣りをしたといっても過言ではないかも?
まぁ、この供養塔が本当にその山女に関するものかは真偽が怪しい所なんですが。


今回の旅行は1日で小山田、宮守、遠野を巡ったので時間が足りなかったのが心残りですね。次に訪れる時はもうちょっとゆっくり色々な場所を周ってみたいと思います。