永水女子のキャラクターの名前の謎に関する新説

アニメの阿知賀編の最終話が放送されましたね。僕は配信待ちなのでまだ見る事は出来ていませんが、小野監督が言っていた「ちょっとしたサプライズ」も含めてとても満足がいく内容だったみたいで、配信が待ち遠しいです!

【速報】咲-Saki-阿知賀編16話配信日&1〜15話一挙配信決定! | 清澄高校麻雀部れんらく帳

同じく今日発売のビッグガンガンに掲載されていた咲日和の新道寺日和も大満足でしたし、今日は咲-Saki-ファンにとってとても充実した1日だったのではないでしょうか。

さて、今回の記事は前回と同じく桜に関する話です。永水女子のキャラクターの名前が桜の名木から採用されている…という話はもう既に何度もしましたが、先日立先生のHPで新たな情報が公開されていました。

11巻の姫様の想像シーンで出てきた二人、
右の髪の長い子が明星(あきせ)さんで左が十曽(じっそ)さんです。
dreamscape

これで、姫様と六女仙のメンバー全員の名前がわかった訳ですが、それぞれの名前に対応する桜の名木はこんな感じになってます。

神代小蒔:山高神代桜(やまたかじんだいざくら)
狩宿巴:狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)
滝見春:三春滝桜(みはるたきざくら)
薄墨初美:根尾谷の淡墨桜(ねおだにのうすずみざくら)
石戸霞:石戸蒲桜(いしとかばざくら)
明星:東山代の明星桜(ひがしやましろのみょうじょうざくら)
十曽:奥十曽のエドヒガン(おくじっそうのえどひがん)

それぞれの桜には結構面白いエピソードがあったりするんですが、そちらはほとんど咲-Saki-と関係ない話になってしまうので、調べていて気になった点を幾つか。

まず、この一覧を見て頂ければすぐわかる事ですが、桜の名木の名前はほぼそのまま永水のキャラの名字になってます。ただ、名前の方については、はるる以外は無関係みたいですね。
桜の名木だけでなく品種全体に目を向けてみると「霞桜」と「巴桜」というのがありますが、小蒔と初美に関しては謎のままです。この2人については桜とは無関係の名前の可能性もありそうですね。
ちなみに、霞さんは一番名前から色々想像する事が出来るキャラですね。名字の読みを「いしと」から「いわと」に変えたのは、やはり天岩戸を連想させる意図があったんじゃないかとか、名前の霞は「霞桜」だけでなく宮崎県にあって霧島六所権現とも縁があるらしい霞神社とか、仙女(仙人)でよく言われる「霞を食べる」言葉があるからやっぱり霞さんじゅうななさ…ZAPZAPZAP!

新キャラ明星ちゃんと十曽ちゃんに関する話としては、いずれも樹齢何百年の桜なだけあってそれぞれの桜に逸話があったりするんですが、奥十曽のエドヒガンだけはそういったエピソードがありません。この木はとても山奥にある為に発見されたのが昭和52年とつい最近なんですね。十曽ちゃんは一人だけ後ろ姿なので顔立ちがはっきりしませんが、何となく永水の他のキャラとは違って野性味あふれる感じがするのはそういった理由かもしれないですね。
また、もう一人の新キャラ明星ちゃんはその名前の通り、桜の名前の由来は「明星(みょうじょう)」、つまり金星から採用されたんですが、あのやたら目立つ髪飾りは黄色い色をしていて、それぞれ「明けの明星」「宵の明星」を表してるんじゃないかとか、金星といえばヴィーナスだし美の女神の名前だけあって中学生なのにちょー美人で立派なおもちだなー…とか。名前だけでも色々妄想が膨らみますよね!

さて、そんな永水女子ですが、以前こちらの記事でそもそも桜の名木が名前に採用されている理由は謎である…と書きました。その際にとおりすがりさんと八雲さんからコメントで面白いご意見を頂戴しました。八雲さんのコメントをまとめたのがこちら

八雲
永水が桜をシンボルにしているのは 単に鹿児島の火山、「桜島」から桜をとったんではないでしょうか?
それなら、そのあとの上の人*1がいっている火山関連も納得できると思いますが。
それに桜島内には神社も多々あり、木花開耶姫を祀っている神社もありますので
上の方がいっておられるような事もありえるのではないかと思います。
永水女子の気になる謎まとめ - 私的素敵ジャンク


これは全く思いつきませんでしたね〜。なので、既にコメントでもある程度触れられていますがその理由について簡単にまとめてみようと思います。


まずは桜島の名前の由来についてです。桜島は桜の木で山が覆われているから桜島と呼ばれている…訳ではありません。まぁ、当然ですよね。その名前の由来については諸説あるみたいですが、市のHPで紹介されている仮説の中で桜と関係がありそうなのが以下の2つです。

  1. 島が出来た時に桜の花びらが海一面に舞ったから
  2. 木花咲耶姫を祭る神社があったから

1.に関してはそのままなので説明不要かと思いますが、2.に関してはもう少し説明の必要がありますね。こちらについては、とおりすがりさんがコメントで一部触れていますのでそちらを引用させていただきます

第二に、桜の信仰と火山信仰の関連性を見ます。
 霧島や永水女子に直接関係ない話ですが、コノハナノサクヤビメを祭神として祭る浅間神社は桜の花をシンボルとしていることで有名です。しかし、桜の花にも例えられるその美貌を持ちながらも彼女は火山や火にまつわる神としても知られています。ニニギノミコトとの間にできた三柱の子神を出産するときに産屋に火を放ったエピソードや富士山本宮浅間大社が日本有数の火山である富士山の麓に存在することもそれを証明しています。そして、「アサマ」という語の由来も阿蘇山の「アソ」と同根で火山という意味であることもそれを補強しています。
永水女子の気になる謎まとめ - 私的素敵ジャンク

ちなみにこの抜き出した箇所以外のコメントも面白いと思うので、ぜひ全部のコメントを読んでみて下さい。
これをもうちょっと今回の内容に沿うようにまとめると、

  • コノハナノサクヤビメ花(桜の事だと考えられています)のように美しい女性だったようです。
  • 彼女はニニギノミコトの妻でもあります。ニニギはこちらも何度も紹介したように姫様の能力の元ネタと考えられる霧島神宮にある九面に関わる神様ですね。
  • そして、彼女は火中出産のエピソードから火の神などとしても知られています。そして、桜島霧島山はどちらも火山であり、霧島火山帯という火山群に共に属している山でもあります。

と、このようにかなりはっきりと永水と繋がりがあるのがおわかりいただけるかと思います。今の所これが一番有力な仮説なんじゃないかなー。八雲さん、とおりすがりさん、ありがとうございました!

*1:とおりすがりさんの事です