ウェディング・ドレスに紅いバラ&夜空の双子座に紅いバラ

ウェディング・ドレスに紅いバラ (紅いバラシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)夜空の双子座に紅いバラ (紅いバラシリーズ) (スーパーダッシュ文庫)


咲-Saki-が急きょ休載となってしまったので、以前見つけた立先生が挿絵を担当しているラノベの紅いバラシリーズを読んでみました。
このシリーズの1冊目『ウェディング・ドレスに紅いバラ』は田中芳樹さんの作品で元々80年代に連載、出版されていたものでしたがラノベ化に当たって別の方が続編を執筆したみたいです。

ストーリーは、悪さをする後天的な吸血鬼をやっつける為に先天性の吸血鬼による組織「深紅の薔薇結社」の2人、花村雅香と緑川淳司が日夜奮闘する、というもの。
田中芳樹さんの小説を読むのは初めてだったのですが流石に大御所、非常に読みやすく中々面白い作品でした。

ただ問題は続編の『夜空の双子座に紅いバラ』の方で、この作品を単品で読んだとしたらそれほど悪い作品ではないのですが、1作目と続けて読んでみると流石に著者の力量の差をものすごく感じてしまいますね。
というか、舞台が80年代で1作目から数か月後なのに作中にGPS付き携帯電話とかインターネットカフェとかが普通に出てくるのはどうかと思う。
実際のところシリーズ化と銘打ち、著者もあとがきで続編を書く気満々だったのに結局この作品だけで終わってしまったのはあまり評判がよくなかったからなんでしょうね…。まぁ、僕にとっては咲-Saki-ファンとしては立先生のイラストの方がメインなのでそこまで内容の良し悪しは関係ないんですが。


後、万が一にもひょっとしたらこの作品の登場人物が咲-Saki-のキャラクターの設定に活かされてたりしないかな〜という淡い期待もあったんですが、この作品が刊行されたのは既に咲-Saki-の連載が始まった後なのでそれはないみたいですね。

ちょこっとイラストの紹介も


本作のヒロイン花村雅香。なんだか立派なおもちをお持ちのタコスに見える。優希は呪われたタコスの血族という設定はまさかここからきていたり…しないかw


2作目から登場の双子の久我姉妹。カラーで見るとそうでもないんですが白黒だと髪留めなんかがまんまタコスと衣ですね。内木副会長が大喜びしそうなロリロリさ。カラーの挿絵にはこの二人の水着姿もあるよ!(宣伝)


久我姉妹の執事のかつらをかぶったハギヨシルフレッドさん。あのハギヨシの神出鬼没っぷりや万能さは実は彼が吸血鬼の一族だったから…という裏設定も立先生ならあり得そうな気もする。