ベルベット・キス 4巻 二人の関係性がとても素敵だと思います

ベルベット・キス 4 (バンブーコミックス VITAMAN SELECT)

ベルベット・キスの最終巻、4巻を3巻と併せて読みました。
ところで帯に書かれている累計30万部突破ってすごいですね〜。1巻完結が基本のHなマンガでこの数字は大ヒットといっていいんじゃないかな?

この作品は評判がよかったのと1巻の表紙のかのちゃんのアンニュイな表情に魅かれて購入しました。

ストーリーは主人公の新田さんが急に莫大な借金を背負う事になって、その返済を待ってもらう代わりにわがままお嬢様なかのちゃんの相手をさせられる・・・というよくあるストーリー。
なのでお話も基本的に新田さんとかのちゃんの二人がメインで、まぁ後半にかけて継母の依子さんが暗躍したりするんですが、ぶっちゃけそこはどうでもよくてw
とにかくヒロインのかのちゃんのかわいさとラストの爽快さ、この2つにすごく魅せられた作品でした。

最初はかのちゃんがひたすら新田さんを利用する、というかわがままに甘えて新田さんはそれに振り回されてばかりなのが触れ合っていく内に段々お互いの心情に変化が生じてきて、その後全てを失った後に2人で支えあって困難を乗り越えるんだけど、けど最終的に自立して安易に恋人になる事無く笑顔で互いの道を進む・・・こんな二人の関係性の変化が良かったな〜、と思います。

特にラストで恋人にならなかった事、ここは個人的に凄くポイントが高かったです。最後のHシーンでかのちゃんが新田さんの体にほくろがあるのに気付いて笑うシーンがあるんですが、ここが身体だけの関係で互いの事を気にもかけてなかった二人が時間を経て互いをちゃんと認め合うようになったという変化がみえていいですね。なんていうか上手く言えないけど、二人の本当の恋愛はここから始まる・・・感じで。